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敢えて販売数を増やさない佰食屋(ひゃくしょくや)

京都に、良質な国産牛のハンバーグやステーキ定食を良心的な価格で、1日100食限定で提供する佰食屋(ひゃくしょくや)という有名なお店があります。

 

 

朝から配られる整理券が、すぐに無くなってしまう程の人気ですが、

それでも敢えて、100食の提供数を増やそうとしません。

 

経営者の方のインタビュー記事を拝見させて頂きましたが、

私の浅はか考えなど、遠く及ばない経営に対する深い想いがあるようです。

 

以下、その私の浅はかな考えになりますが、

 

品質と利益という視点で、今の時代に適合した非常に理にかなった経営方針だと思います。

 

販売や生産数を増やという事は、次のリスクが伴います。

 

  • 商品やサービスの品質低下を招き、優良な固定客が去ってしまうリスク
  • 材料費と人件費の増加、廃棄ロス、設備投資による利益率低下のリスク

 

それよりも、100食にターゲットを当てて、現在の体制で、品質向上やコスト削減をしていけば、売上は同じでも利益率は向上します。

 

また、お店のブランドイメージ価値が向上すれば、単価アップだって望む事ができます。

 

お客様が臨む商品を大量生産して、売上を上げる事は、決して悪いことではありませんし、扱う商品や自社や市場環境によって、経営方針の答えは様々ありますが、それを差し引いても、売上拡大だけが先行して、背景にある品質や利益が置いてけぼりにされてしまう事が、少なくないように思えます。

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