「燃えよ剣」土方歳三のスキルマップ
「燃えよ剣」は、新撰組副長の土方歳三の激動の半生を描いた司馬遼太郎の代表的なベストセラー小説です。
土方歳三は、京都から函館までの数多くの戦場を駆け抜けた歴戦の強者であることは歴史上の事実ですが、
剣術スキルは、同時代の剣術の達人と比較して、それほど高くなかったと言われています。
では、土方歳三はどのようなスキルマップを持った人物だったのでしょうか。
次の引用を読んで頂ければ、何となくイメージできると思います。
土方歳三という人は、
きちんと手順を踏んで、真向堂々と正しい事をする人でしたよ。
世に言う策士っていうのはあたっていません。人より頭がいいだけです。
小説:壬生義士伝
剣腕はさほどではないが、すこぶる戦巧者で一番相手にしたくなかった嫌な男
漫画 :るろうに剣心
土方の新選組における思考法は、その組織を精妙に尖鋭なものにしていくことに考えが集中している。 これは同時代、あるいはそれ以前の人々が考えたことのない、おそるべき組織感覚です。
あるスキルに特化したスペシャリストというより、そこそこの剣術スキルを備えつつ施策立案や組織運営能力に長けた、今の時代でいうジェネラリストといった所でしょうか。
もし、土方歳三が現代に生まれ変わり、SEや診断士になったら、どのようなシステムやソリューションを提案するのか想像するとちょっとワクワクします。
五稜郭が滅びてもこの町は残る。
一銭でも借りあげれば、暴虐の府だったという印象は後世まで消えまい。
鬼の副長として敵に味方にも恐れられた面もありますが、今の時代でいうコンプライアンスの感覚も持ち合わせていたようです。