百式に不満を言わないZガンダム時代のシャア
Zガンダムは、初代ガンダムの7年後の世界を舞台にした続編です。
Zガンダムの面白さとして、前作のラスボスであるシャアが、新主人公のサポート役として登場しますが、諸々事情があって前作の力強さは失われ百式という型落ち機体で、最新鋭の機体を操る強敵に苦戦を強いられます。
放送当時、このシャアの弱体化に疑問を持ちつつTVを観ていましたが、 オッサンになって、2つ気付いた事があります。
ロールプレイングゲームと違い、人間はある程度経験を積んで成長すると停滞時期が来ること
しかし、そんな事情とは関係無く戦場(仕事)に投入され、型落ち機体(自分)で最新機体(若くて優秀な人材)と渡り合う事になり
苦戦もするし敗北もする事もあります。
Zガンダムの劇中なら、アッシマー・ガブスレイ・ハンブラビ等の可変MSとの戦闘でしょうか。 (前作のシャアなら、もっと有利に戦いを進められた筈です。)
停滞した現状に不満を言う場面が殆どないこと
視聴者の主観で、意見が分かれるかもしれませんが
過去の栄光に振り返らず現状を受入れ、苦戦する戦いに淡々と対応しています。
最終決戦で、ニュータイプ専用MSのジ・Oとキュベレイ相手に2対1の絶望的な戦いを強いられた状況でも淡々と現状を受入れている感があります。
スランプや停滞した状況に陥った際
現状でどこまでやれるか状況を楽しむ余裕が、状況を好転させたり、次の成長に繋がるキッカケになるのではないかと私は思います。
後日談ですが「ジョニーライデンの帰還」という後日談で、停滞時期を乗り越えたシャアがZガンダム時代に苦戦したヤザンを圧倒するシーンを見る事ができます。

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(18) (角川コミックス・エース)
- 迷いがない・・・。こいつ本当にあの金ピカ(百式)を操っていた男なのか?